のこり染
食品をつくる過程ででる食べもの材料の「のこり」。
「のこり染」は、それを原料とした染色方法です。
食べもの独特のやわらかい自然な色合いが特徴です。

KURAKINシリーズの製品は、すべて「のこり染」で染められています。
私たちが口にする食品の、使わない部分、その「のこり」で染色する「のこり染」は
日本の暮らしにとけこむ、やさしく暖かい色合いです。そのやわらかい色合いこそ
暮らしの布の道具にふさわしい色と考え、KURAKINではすべての製品に「のこり染」を
採用しています。

のこり染の色 [Color]

のこり染は11種類の素材からなる11色で展開しています。
染料の材料となる「のこり」はすべてそれを製品の材料として
使用しているところから譲り受けたものです。
天然の素材のため、季節や時期によって
微妙な変化がでることがあります。


老舗栗菓子店よりゆずり受けた栗の鬼皮で染められた色味です。鬼皮独自の深みのある発色が特徴です。


メルトン

リネン

岐阜県産「蜂屋柿」の皮で染められた色味です。柿ならではの柔らかいペールオレンジの発色が特徴です。


ツイード

リネン

老舗和菓子店よりゆずり受けた国産小豆の皮で染めれた色味です。小豆ならではの、深みのあるレッドブラウンの発色が特徴です。


メルトン

リネン

帆布

醤油を絞った後の大豆で染められた色味です。大豆ならではの柔らかいアイボリーの発色が特徴です。


メルトン

リネン

梅酒をつくった後の紀州産「南高梅」で染められた色味です。 梅ならではの爽やかな発色が特徴です。


ツイード

リネン


老舗落花生メーカーからゆずり受けたピーナツの渋皮で 染められた色味です。渋皮ならではの深いブラウンの発色が特徴です。


ツイード

野菜ジュースをしぼった後のパセリで染められた色味です。 パセリ独自のグリーンの発色が特徴です。


リネン

長野塩尻産メルローワインとして発酵させた後のブドウで染められた色味です。メルローならではの上品で落ち着いたパープルの発色が特徴です。


メルトン

ツイード

リネン

帆布

厳選されたウーロン茶の茶がらで染められています。ウーロン茶独自のブラウンの発色が特徴です。


メルトン

ツイード

帆布

厳選されたコーヒーの豆がらで染められています。 渋みあるコーヒーブラウンの発色が特徴です。


メルトン

ツイード

果汁をしぼった後のブルーベリーで染められています。 軽井沢近郊で採れたこだわりのブルーベリーならではの深いブルーの発色が特徴です。


ツイード

リネン

帆布


メッセージ [message]

きっかけ

当社の仕事である、洋服生地の織物や編み物の染色は、大量の水と大量のエネルギー(繊維を水中にどぶ付けした状態で、100度まで水温を上昇して色をつけます。
染色した後の水はすべて捨ててしまいます。)を消費する工程です。仕事の中身そのものが全くエコロジーではないのです。そこで、何か染色をキーワードにしてエコロジーな開発ができないかと思っていました。岐阜県産業技術センターの研究員の方より、食品会社からでる余剰物を色素に再利用することが出来ないかという内容の共同研究依頼があり、早速取り組みを開始しました。


材料との出会い

技術的な工夫を検討する前に、まず色が出そうな食品は何がありそうか?そしてどこへ行ったら当社の考えに賛同してもらえそうか?消費者としては誰でも知っている会社であっても、食品の余剰物をわけてもらえるパートナーを見つけることに苦労しました。 やっとわけてもらえても、すぐに腐ってしまったり、収穫の秋にしか余剰物がでないものもあったりして、1年中いつでも再現性よく染色できるようになるのに、当社の染色技術を永年支えてきたベテラン染色職人の経験による知恵と、岐阜県産業技術センターの助けも借りながら、約1年かかりました。 それでも、時期によって染まる色が異なったりする場合もあります。例えば、柿の皮で染める場合、秋の早い時期の柿と、晩秋の熟した柿では、違った色に染まります。それでもよいのではとも思っています。 染色してみて、一番の弱点は、変色に弱いことでした。光に当たったところが変色してしまったり、水に濡れたところが変色してしまいました。必要最低限の染料や、薬品は使うことにしました。自分用にTシャツを草木染めすることと違って、使ってストレスを感じない商品作りに自然物のみの染色では無理な事もありました。


できあがったのこり染の11色

色は11種類作りました。(ワイン・あずき・ピーナツ・柿・うめ・コーヒー・だいず・くり・パセリ・ウーロン・ブルーベリー)どれも、染めた生地を見ていると、何となくリラックスできる色ばかりになりました。もともとの食品を連想することができる色がいいなとは思いましたが、まったくそうならずに、お蔵入りした色もあります。 のこり染では、不思議なことに人工的に作った糸、ポリエステルなどは全く染まりませんでした。また、植物からできている糸(綿や麻)と動物からできている糸(ウール)では色みが大きく異なり、“自然の色”の豊かさにあらためて驚きました。 のこり染は、自然が人に与えてくれた食べ物という恵みから、頂いた色です。 これからもずっと、天然繊維に自然に染まる色を大切にしていきたいと思っています。